から揚げ日記

京都のデザイナーが普段食べてる美味しいもの、よいお店を紹介します。から揚げだけではなく、気になったものを書いていきます。

喜幸のぐじ皮ともろこのから揚げ

このお店のことを僕ごときが書いても良いのだろうか。まだこのお店のことを語るには人生経験もお酒の嗜みも足りないのではないだろうか。。

そんなことを考えるほど、この「喜幸」には達人が集まる。「喜ぶ」に「幸せ」と書いて「きいこ」と読む。なんと縁起の良さそうな名前だろうか。かのバッキー井上氏の著書『いっとかなあかん店 京都』(株式会社140B刊)の一番最初に紹介されるお店である。今も文人や作家、趣味人をはじめ、企業のトップから大学教授など口の肥えた各分野のスペシャリストが静かにお行儀よく、酒と旬の肴を楽しんでおられる。そう、「お行儀よく」なのである。酔った勢いで大声を出したり、騒ぐような輩は一度も見たことがない。僕も通いだして随分長くなるけれど、未だにこのお店では人生の先輩・達人の方々に学ぶ事が多い。

白木のカウンターの奥にはお稲荷さんが祀られ、反対側の端にはハエジャコや春子、鮎などが泳ぐ水槽がある。そのほとんどは、女将さんが鴨川で釣ったり網を打ったりして獲ってくるピチピチの川魚たち。そして、壁には手書きされた季節のメニューが貼ってある。大凡月ごとにそのメニューは変わる。客席の後ろには開高健氏、長嶋茂雄氏、梅原猛氏の色紙が鎮座してお店とお客さんを見守っている。

いつもより前フリが長すぎる気がするけれど、まだまだこのお店については書けそうな気がする。実は、こちらの女将さんは同じ高校の剣道部の先輩でもある。現在は二代目として忙しくお店を切り盛り、料理も担当されている。先代の親父さんがお元気な時に「お前が来るには10年早い」と僕は出禁を食らっていて、それからこうしてまた通うようになるまでに15年ほど掛かってしまった。再度顔を出したときには、もう親父さんはいらっしゃらなかったのが残念でならない。


さて、本日のから揚げは、
ぐじの皮をパリッと揚げたものともろこの唐揚げ。

「ぐじ」とは甘鯛のことで、京都ではこの名で呼ぶ。今日は「ぐじのおつくり」(お刺身のこと)をお願いしたので、そのときの余った皮を揚げた一品。自分で軽く塩を振りかけ、口に放り込むと「パリっ」とか「シャリッ」という音が鳴り、サクサクとした食感であっという間に無くなってしまう。でも決して「カリッ」ではない。僕は、この「ぐじの皮の唐揚げ」をポテトチップスの袋一杯くらいは食べてみたいと、いつも思うのである。

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ぐじ皮の唐揚げ

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ぐじのおつくり

そして、次は「もろこの唐揚げ」。「もろこ」とは、コイ科タモロコ属の淡水魚とのこと。(知らんかったw)きれいな川の上流にしかいないイメージがあるけど、鴨川にもいるとのことで、他にいる春子や鮎やハエジャコなども同じ鴨川産(たまに琵琶湖もあるそう)だけれど、どこで獲ってくるかは教えて貰えないのであるが、「遠くへ行きたい」(読売テレビ)で2度ほど映っていた気がする。
その春子は、柔らかくて白い身がホクホクしてる。これもお塩で食べると、自然を食してる気がして、「いただきます」と心から言ってしまう。

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もろこの唐揚げ

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こんな感じで元気に泳いでるのを揚げていただきます



と、他にもこのお店には沢山の「旬のもの」が揃っていて、それらを食べながらだと自然と笑顔になって会話もはずみ、お酒もより美味しいのである。嗚呼、素晴らしき哉。

しかし、世の中には知らないことがまだまだ沢山あるのだなぁ。


そして、この冬に「喜幸」で食べた「せこかに」、僕の好物の「合鴨の照り焼き」と「鰤(ぶり)のおつくり」、裏メニューの「お揚げさんの焼いたん」も写真を載っけておきます。

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鰤(ぶり)のおつくり

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合鴨の照り焼き 辛子とネギがたまらん

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せこかに

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お揚げさんの焼いたん



と言うことで、
本日のから揚げ星は

ぐじ皮のから揚げ ☆☆☆☆☆
もろこのから揚げ ☆☆☆☆☆

出た!満点!
というか、このお店は何を食ってもめっちゃ美味いんですよ。



喜幸
京都市下京区西木屋町四条下ル船頭町202
17時〜22時・月、火曜日定休

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↓  バッキー井上氏の『いっとかなあかん店 京都』の一番最初のページに「喜幸」が載ってます。他に紹介されてるお店も、さすが流石の「いっとかなあかん店」ばかり。

いっとかなあかん店 京都

いっとかなあかん店 京都

  • 作者:バッキ―井上
  • 出版社/メーカー: 140B
  • 発売日: 2018/11/01
  • メディア: 単行本
 

 

中国台湾料理 味仙の手羽先と元祖台湾ラーメン

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味仙の手羽先(480円) 激辛だけど柔らかくて味がしゅんでてうんまい


名古屋へ出張〜!

ということで、厳密には愛知県の尾張一宮でデザイン的なコンサルティングをするために日帰り出張。こちらのクライアントとは、もう20年以上のお付き合い。本当にありがたいことです。
実は名古屋には親戚もあり、この土地を訪れることは数百回(ちょっと大げさかな?いや、でも数十回レベルではない)はあり、いつも美味しいものを食べさせていただいたり、自分でも食べに行ったりはしているんだけど、今回の「味仙」は初めて。てか、所謂「名古屋めし」は、まだ未体験のものがほとんど。前からから一度行ってみたいと思っていた「中国台湾料理 味仙」へ、ようやく念願の初見参。

この「味仙(みせん)」さんは、1962年(昭和37年)に郭明優さんにより創業とのことで、今年で58年になる老舗。そして、現在は郭さんの長男が営む今池本店・中部国際空港店・JR名古屋駅店・大名古屋ビルチング店、そして長女の下坪店・矢場店、次男の八事店、次女の藤が丘店・名古屋駅店(柳橋)、四男の焼山店・日進竹の山店・東京神田店・東京神田西口店・東京ニュー新橋ビル店と、兄弟4人で後を継いで合計14店舗。凄いですね。お父様は偉大です。台湾ラーメンを日本に知らしめてたくさんの店を出し、たくさんの人に愛され、今も尚多くの人が通う。素晴らしい〜!

こうして僕も京都から食べたいと思うくらいですから、もう郭明優さんは偉人です。お会いして話をお聞きしてみたかった。


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味仙の台湾ラーメン 辛旨


ということで、食レポ

今回もから揚げではないけれど、名店の味をレポートしてみます。(しかし、やっぱり中華料理率は高い。好きだから~w)

 

まずは「手羽先」。
名古屋名物の手羽先の唐揚げではないけれど、おそらく素揚げしたものを特製のタレに漬け込んでいるんじゃないかと推測。手羽先は揚げて無いかも知れない。
見た目もちょっとラー油感が出てて、これが辛いのなんの!激辛!激汗!滝汗!持っていたSOU・SOUさんの手ぬぐいが濡れるほど汗が止まらない。で、やっぱりビールが飲みたくなる味。絶対に旨いはず。辛い+仄かな甘味+クセになる香り。でもこの後に打合せがあるためにビールは我慢。この手羽先4本が480円は非常にお得だと思う。以前名古屋駅近くで食べた鶏つくねが1本380円というのを考えると激安な気がする。

そして、今日のメインディッシュ「台湾ラーメン」。京都で「魁力屋」さんが期間限定で販売される以外はあまり見かけないけど、僕はこの台湾ラーメンが大好き。

で、味仙のは、激辛で食べられないと聞いていたんだけどサラッと完食。想像よりも丼が小ぶりでしたが、麺たも具もしっかり入ってました。いや〜、美味しかった。麺は、僕の知る限り太い方になるかな。そしてスープは赤褐色でいかにも辛そうな色とカラフルに浮いた油の感じが食欲をそそる。また、たっぷりすぎる手作り感のあるひき肉、少なめのもやしとニラが良い感じでした。確かに辛いけれど、旨味があってとても美味しかった。先程ご紹介した4兄弟のそれぞれのお店で、この辛さと味が違うらしいので、食べ比べてみたいものです。

と、ここからは後で気づいた話。実は先に食べた手羽先の辛さにやられていて、この台湾ラーメンを食べるときには鼻も舌も壊れていたんじゃないかという疑惑。「にんにくがたっぷり入っていたはず」との友人の指摘だったけど、その時は鼻が壊れているせいかにんにく臭は全く感じませんでした。(そういば、魁力屋野もたっぷり入ってる)で、そのままクライアントと打合せをしてしまったけれど、先方は皆さんマスク着用されてたので、セーーーーーフ! かな? 済みませんでした。。

いずれにしても、ここ数年憧れていた「味仙」で食べられたので幸せです。ランチ時はもの凄い行列ですが、回転が早いので想像よりもかなり早く食べられました。
次回は、他のメニューにも挑戦してみたいけど、独りでは難しいかな。そして名古屋にはまだまだ食べてみたいものがいっぱいあります。今年は2週に一度名古屋へ行く機会があるのでチャンスがあれば挑戦します。



ということで、
から揚げ星は ☆☆☆(手羽先)
☆☆☆☆(台湾ラーメン

ごちそうさまでした。




味仙 JR名古屋駅
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 JR名古屋駅内(名古屋うまいもん通り 太閤通口
11時〜23時・無休

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この看板がなんだか可愛らしくって

 


2011年2月15日 追記

「京都では台湾ラーメンをあまり見かけない」みたいなことを書きましたが、ちょっとググったらこんな記事がありました。京都の皆さん、名古屋へ行かずとも台湾ラーメンが食べられるようです。(でも、味仙は行ってみる価値あります)

retty.me


 

とり専門店 鳥さくのから揚げマウンテン定食

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から揚げマウンテン(10個)


このところの京都は、新型コロナウィルス感染症新型肺炎)の影響で外国人観光客がめっきり減って、祇園〜清水界隈はそれほどの混雑もなく、以前のように自転車で通り抜けられるくらいになってる。このままでは観光客相手のお店や宿、急激に増えたホテルなんかは経営の危機になる〜なんて話も囁かれるなか、僕なんかはこのくらいの静かで空いた(すいた)感じが丁度良いのになぁと思うけれど。


さて、本日の京都は快晴。昨日までの骨に沁みるような寒さが嘘のように、ちょっぴり暖かい。建国記念日の今日は午前中に少しだけ仕事して、お昼は友人とランチに行くことに。天気も良いので散歩がてらプラっと鴨川まで。この景色は、子供の頃から殆ど変わってない。大きく変わったのは五条大橋を遮る京阪電車の踏切が無くなったのと、その電車のための線路が今は川端通となっていることくらい。狭い京都で一、二に大きな五条通を、電車が通る度に踏切で遮断してたなんて今では信じられない。って、今やそのことを知る人も減ってきてる。

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快晴の五条大橋から鴨川の眺め(北向き)


と、その元踏切があった五条大橋の東詰めに京阪本線清水五条」駅はある。以前は「五条」駅だったけれど国際観光都市になった今は、より具体的で多くの人が知る名称を付けることになったみたいで、「四条(しじょう)」が「祇園四条(ぎおんしじょう)」に。また「丸太町(まるたまち)」が「神宮丸太町(じんぐうまるたまち)」になり、「深草(ふかくさ)」が「龍谷大前深草(りゅうこくだいまえふかくさ)」、「八幡市(やわたし)」が「石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)」という感じで、どれも長く説明的になっちゃった。

そして、その「清水五条」の直ぐ側に「とり専門店 鳥さく」がある。以前は「SUBWAY」だったところ。ちょっと前から店頭の食品サンプルを見てめっちゃ気になってたお店です。から揚げ日記を書いてる限りは、必ず食さねばならないとは思いつつも、その姿に恐れをなして躊躇しておりました。しかし、今日友達が「ついて行ってやる」と言ってくれたので、念願のチャンレンジ。


その名も...

「から揚げマウンテン定食」


揚げたてのから揚げが山積みにされた定食。これにご飯と味噌汁と刻んだ生キャベツが付きます。ドレッシングは数種類用意され、高菜の漬物は食べ放題という仕様。外から食品サンプルを見る限りは食べられる気がしないけれど、もしもの時は友達が手伝ってくれるので何となくイケそうな気がしてきた。

そして店内で注文する際に気づいたんだけど「から揚げマウンテン」には、5個入と10個入のどちらかを選べるので、迷いなく10個を選択。その他に「とり天マウンテン」や「とり南蛮マウンテン」、「とりカツマウンテン」などマウンテンシリーズだけで4種類あり、カツ丼や親子丼、とり天うどんなどメニューも豊富。ハイボールやビールもあって、夜にから揚げで一杯なんていう使い方もありな感じ。


で、そのから揚げ。

第一印象は「サンプルと違うかなぁ」。まず、山盛りになってたサンプルより、高さが足りない。ま、メニュー写真と実物が異なるなんてことは、不動産の写真で広い部屋に見えても実際に行くと「あれ?こんなに狭かったっけ?」みたいに良くあることだ。

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店頭の食品サンプル(盛りが実物よりも高いのは気のせいなのか...)

 

と言うことで、実食。

 

肝心のから揚げは、サクッと柔らかい少し大きめのサイズで、しつこくなくクセも少ない。鶏肉は柔らかく下味はほぼ無く(と思う)て、見た目よりも軽い感じ。これなら10個イケそうだと食べ始めたけれど、3個目を食べた時点で友達に助けてもらうことに。結局、7個を食べて終了。食べ放題の高菜がから揚げの油っをリセットしてくれる感じでご飯が進みました。友達は「とりステーキ定食」と「から揚げ 3個」を完食。ふたりともお腹パンパンになりました。

因みに、今回の「から揚げマウンテン」を食べてみて思い出したことがある。その昔に某広告賞で取った賞金約50万円をスタッフと一晩で使うべく、「三嶋亭ですき焼きを腹いっぱい食べよう!」と上等なお肉を贅沢に頼みまくった結果、肉だけを食べるのは非常に辛く、野菜と肉と酒のそれぞれが美味しいバランスと、そして適度な量というものがあるのだと学びました(笑

嗚呼、でもまた三嶋亭ですき焼き食べたい〜!





ということで、

から揚げ星は ☆☆



ごちそうさまでした。



とり専門店 鳥さく 京都清水五条
京都市東山区五条大橋東入東橋詰町1番地
10時〜22時

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別アングル。この方がボリューム感が出てるかも

 

 

鉄道まるわかり 007 京阪電鉄のすべて

鉄道まるわかり 007 京阪電鉄のすべて

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 天夢人
  • 発売日: 2019/09/14
  • メディア: 単行本
 

 

京もつ鍋 秀寅の唐揚げと白もつ鍋(デザインあ展と樂吉左衛門×深見陶治展)

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やみつき唐揚げ 700円



いや〜、寒い。

正月からこっち、なんだか暖かいね〜などと言ってましたが、ようやく京都も初雪が降って、四条大橋で鴨川を渡る時など、耳が切れるように風が痛く感じます。SNSを見るとみんなが薄く積もった雪のビジュアルをアップしてて、「雪が降ってるんだぁ」と実感するみたいな、変な感覚の今日この頃。

こんなに寒いと、やっぱり鍋が食べたくなったりして「あなたが寒いと言ったから、今夜はもつ鍋記念日」(俵万智)的に、いつもの仲間でもつ鍋を食べようということになり、京もつ鍋 秀寅さんへ。


と、その前に、滋賀県佐川美術館で開催中の「デザインあ」展に行ったので、そのことも少しだけ。関西初というだけあって、臨時駐車場ができるほどの賑わい。チケット購入だけで20分待ち、美術館に入ってから展示場に入るまでに30分待ちという混雑。そして、やはり親子連れが多く、たくさんのちびっこが。
展示は撮影OK、実際に触れて遊べるものもたくさんあり、楽しそうな子供たちの笑顔が溢れてました。展示の仕方、見せ方、デザインの意図や成り立ちなど、すべてが分かりやすく、当たり前だけど子供でも理解して楽しめるように構成されていて、プレゼンテーションや見せ方の勉強になりました。伝えるって、こういう風に組み立てることもできるんだなぁと。

デザイナー目線で、展示だけでなくたくさんの楽しむ親子とキラキラしてる笑顔を眺めたのでした。「デザインあ展」は2月11日まで開催。

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その後、同じ佐川美術館内で開催中の「吉左衛門X  深見陶治 × 十五代吉左衛門・樂直入」展を鑑賞。佐川美術館へ来たら、この樂コーナーは見ておかないと。樂さんの作品の数々もさることながら、展示の仕方、空間が素晴らしい。光の演出もたまりません。そして、現在は深見陶治氏の作品までも!大きな作品が多数展示されています。

深見陶治×樂直入。鋭利な刃物のような、張り詰めた空気を切り裂くような深見作品と、小さな茶入なのにどっしりとして、まるで大地から生えてるんじゃないかと思うような重量を感じるけれど、どこかモダンで懐かしい感じもする樂作品。何時間でも見てられます。こちらは、3月29日まで開催中。



さて、たっぷりとゆっくりと素晴らしいものをみたのでお腹はペコペコ。ということで、京都に帰って京もつ鍋 秀寅さんへ。

本ブログは「から揚げ日記」なので、まずはから揚げ。メニューには「やみつき唐揚げ」とある。うん、旨い。カラッとジューシーというのがピッタリな感じ。衣はカラッとしてるけど、しっとり感もあり、鶏肉自体は柔らかくジューシー。そして、九州地方(博多)の特性なのか、柚胡椒の風味が効いてる。やっぱりビールがすすむ。チューハイかハイボールでも合うはず。一人前五個の大きめのから揚げは、あっという間に無くなったのでした。

それから、この日のメインとなるもつ鍋「名物 秀寅の白」。京都をイメージした白味噌をベースにしたもつ鍋。今回は明太子をプラスした「数量限定 明太京もつ鍋」を注文。白味噌の優しい甘さと明太子の辛さ、スープのコクが相まってチョベリグ(古っ)な美味さ。プリプリの臭みのない真っ白なホソ、あま〜いキャベツとニラが最高の一品でした。〆に麺を入れて、お腹いっぱいな夜になりました。スタッフの皆さんも感じよくてナイス。



ということで、
から揚げ星は ☆☆☆
もつ鍋星は ☆☆☆☆

ごちそうさまでした。

 

京もつ鍋 秀寅
京都市中京区錦小路通室町東入ル占出山町310
ヤママス錦プラザ 2F
17時〜24時・不定

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数量限定の明太京もつ鍋



中華料理 西海のから揚げと皿うどん

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鶏の唐揚 830円

今回は僕の地元、伏見区の藤森。実家のある伏見稲荷からは京阪電車で2駅、徒歩15分ほどにある「中華料理 西海」さんのから揚げ。僕が中学の頃に学校を抜け出しては食べに行っていた頃から通ってるので、もう40年近くになるけれど昔のままで変わらず今も美味しいです。西海さんと言えば「皿うどん」「肉丼」「ちゃんぽん」が有名で、僕も「肉丼」を無性に食べたくなるときがあります。この「肉丼」はまた今度ご紹介しますね〜。

で、この藤森〜伏見稲荷界隈にはなぜか中華料理店が多く、ざっと数えただけでも6軒。しかもほとんど同じ通り沿いに。おそらく龍谷大学深草学舎)、京都府警察学校という大きな学校があり、そのために若い人がこの辺りにたくさん住んでいるからだと思われる。昔はスナックや居酒屋、お弁当屋さん、喫茶店がたくさんあったんだけど、今は若者がお酒を飲まなくなったり、喫茶店に行かなくなったりでその数は激減、でもなぜか中華料理店だけが変わらず残っているという状況。


で、西海のから揚げ。

ころもは少し厚めのフリット的な感じ。でもフワフワではなく、しっかりしてる。予め揚げておいたものを注文が入ると再びサッと揚げるためカラッとした仕上がりに。ひとつひとつのから揚げが大きく(おにぎり大)、とても食べごたえがあります。今回は皿うどんと炒飯のセットに、から揚げの小皿(4個)を注文しました。
またこの「皿うどん」は西海さんの看板メニューだけあって、野菜とエビやイカが入った、たっぷりの熱々あんがたまらない一品。これだけでお腹がいっぱいになるほどサービス満点のボリューム。これは、ぜひ一度は食べて欲しいメニューです。

ところで、この西海さんは注文してから料理が提供されるまでが兎に角早い。ランチタイムなど、5分以上待つことは滅多にありません。なので、少人数(1〜2人)のときはカウンターがおすすめです。その仕事の正確さ、手際の良さ、中華鍋の高速煽りが見られます(笑



ということで、

から揚げ星は ☆☆☆
皿うどんは ☆☆☆☆☆)


中華料理 西海
京都府京都市伏見区深草キトロ町 33-7
11時~15時・17時~翌4時
火曜日定休

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炒飯と皿うどん(セット)1,000円




ますやのBランチ

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Bランチ(ハンバーグ、海老フライ、ポークピカタ)ライス付き 760円


とりあえず初めてみた「から揚げ日記」ですが、意外に更新頻度が高くて自分でも驚いてます。約ひと月で8本!本家のブログとなる「デザインの余白」は、7年で133記事しか書いてないので、ひと月に1.6本。それからすると異常なスピード。「デザインの余白」はちょっと小難しいことを書いてるので、書き始めるのに気合が要るんだけど「から揚げ日記」は気楽で、毎日三回は食べる「食」に関することなのでネタにも困らないということかな。


さて、今日は「ますや」さんの「Bランチ」。こちらも僕の事務所から徒歩5分とご近所さんで、もう通い始めて25年ほどになる。
町のお弁当屋さんで小さな洋食屋さん。とても優しくて親切で、正直者を絵に描いたようなご夫婦が営んでおられる。ちなみに二代目である。お持ち帰りがメインだけど、店内の7席あるカウンターで食べることもできる。ハンバーグ、コロッケ、ミンチカツ、とんかつ、カレーライス、スパゲティ、ヤキメシとフライものがメインではあるけど、どれも手作りの優しくて懐かしい味が嬉しいお店。全て注文を聞いてから揚げてくれます。

写真は、このお店で一番の高額商品である「Bランチ」。ハンバーグ、エビフライ、ポークピカタをメインに、ハム、マカロニサラダ、ナポリタンスパゲティ、りんごが添えられた一品。昔懐かしい、銀色(アルマイト?)のお皿に盛られて出てきます。このボリューム感で760円は超お得。ご飯もついてるんだけど、ますやさんのご飯がまた美味しい。つやつやホカホカ。僕はいつも「コンソメスープ」(60円)を付けてもらうんどけど、これがまた懐かしいお味。おそらく日本一熱いスープなので、猫舌の方はご注意。

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ますやの大将(二代目) いつも優しく笑顔が素敵



と、今回は「ノーから揚げ」(笑

から揚げばっかりも食べてられないし(痛風出るわ)、まだまだご紹介したい美味しいものやお店はたくさんあるので、から揚げじゃないのもちょくちょく挟んでいきます。よろしくお願いします。



ということで、
から揚げ星(オススメ度)は ☆☆☆☆☆



から揚げじゃないのに満点(笑



お食事処・お弁当 ますや
京都市下京区高倉通松原上ル
月〜金:11時〜18時30分・土:11時〜17時
日曜祝日休み

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このヤキメシも美味いのである。
僕は半分はそのままで食べて、後半はウスターソースをちょっぴり掛けて食べるのが好き。Bランチとのあわせ技もありである。

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ヤキメシは、ハム、エビ、牛肉、グリーンピースが入って500円

ラーメン天の鳥から揚げとラーメン(醤油)

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から揚げ(小)300円


2020年2月2日、なんだか「2」がたくさん並ぶ、なんだか縁起が良さげな今日は、京都市民にとって大切な「京都市長選挙」の日。僕が誰に投票したかはここでは書かないけれど、朝一番に実家に帰って「投票所入場券」を取って、権利である一票を投じてきました。

ところで「投票所入場券」って、皆さんは知ってましたか?

選挙の時に住民票を登録している住所に届く、投票所で係員の人に渡すと名前を呼ばれて生年月日の「月日を言ってくだい」と言われる例のやつ。あれを「投票所入場券」と言うそうです。僕はさっきまで知りませんでした(笑


さて無事投票を終えて、自宅に帰るとちょうどお昼。
お腹が減ったので、久しぶりに山科の「ラーメン天」へ。最近お店をリニューアルしてピッカピカになったけれど、味はそのまま。時間帯によっては行列ができている人気店。

で、ラーメン(醤油)と鳥から揚げ(小)を注文。
こちらは、ラーメンが醤油と味噌の2種類あり、並み・大盛り・超大盛り・ミニ、そして特製(チャーシュー)の5つから選べます。超大盛りなんか、丼がもうデカすぎて凄いです。僕は当然「並み」を注文。注文したラーメンとから揚げが出てくるまでは、食べ放題のキムチをつまみながら、ビールを飲みたいところを今日は車なので我慢。

ラーメンは少し太い目のストレート麺で、もちっとした歯ごたえととツルっとした食感で、並みでも割と多く見える面がスッと食べてしまえます。醤油も美味しいんですが、僕は味噌味がお気に入り。

そして、肝心のから揚げは、少しふわっとした厚めの衣で、でもしっかり揚がってて、ボリューム感のある柔らかい鶏肉。ほんのり味がついてて、添えられた塩コショウをグリっと付けて、ガブッと食べる。ほんで、美味〜い!ビールがあれば最高なんだけど。小サイズは、3個。独りで食べるには十分なボリューム。お中が減ってたら、大=5個でもイケるかも知れないけど、僕なら餃子を頼むかな。京都のラーメン屋さんのなかではかなり好きなから揚げではある。


ということで、

から揚げ星は ☆☆☆☆



ラーメン天
京都市山科区西野左義長町6-1
11時〜翌朝4時・年中無休
駐車場あり

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ラーメン並(醤油)750円